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すみだタワー  墨田区のトータル情報サイト『アベニュー』
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◇おかげさまで、
 Avenue創刊満十歳になりました。

 創刊号は錦糸町駅前の再開発事業を「錦糸町改造計画ただいま進行中!」のタイトルで建設工事が始まったばかりのアルカタワーズを特集。そして、丸10年たった今年、奇しくも新タワーの話が。最終コーナーに入ってから立候補をした、わが墨田区が有力地として最終選考に残りました。
 現在の東京タワーでは2011年に完全移行する地上デジタル放送への対応が難しく、新たに600メートル以上の高さを持つタワーの必要性が検討されていました。候補地として首都圏各地の15の地域が名乗りを上げ、数年前から誘致活動を活発に行っており、そんな中でゴール寸前の駆込み立候補地が高得点を得た事で、他地域からの怨嗟の声も大きいようです。



◇タワー誘致へ立候補の経緯

 墨田区は現在精工舎の跡地を東京建物(株)が再開発をしており、来春には超高層マンション、オフィスビル、商業モールが完成します。そして、京島・曳舟地域の念願であった曳舟駅前再開発事業がいよいよ今年から第1期工事が始まり、2009年に全てが完成、住宅、オフィス、商業モールが揃った新しい町に生まれ変わります。押上・業平橋地域の再開発事業も地域住民の永い間の念願ですが、錦糸町ー押上ー曳舟が同様の開発により、墨田区という人口23万人の小さな町が競ってパイを奪い合う事になり、器は近代的になっても本当の地域活性化にはつながらないという危惧から、衰退傾向にある産業の町から、観光の町への転換を図る為にも、押上・業平橋地域は他の2地域とは異なる開発事業を…という事で、山崎区長が2004年11月の墨田区議会で新東京タワー誘致を表明し、山崎区長、東京商工会議所墨田支部、墨田区商店街連合会、地域連合町会の連名で東武鉄道(株)に東武鉄道所有地に新タワーの誘致を要請、当該地のコンクリート会社の移転への合意と重なり、新タワー実現の可能性が一気に盛り上がったようです。


◇押上・業平橋地域が最終選考に残った理由
 早くから名乗りを上げていた他地域を制して墨田が選ばれたのは
1.タワー用地が既にあること。
2.用地所有者と事業主体者(東武鉄道)が同一であること。
3.交通アクセスが至便のこと。

 (東武伊勢崎線・京成押 上線・東京メトロ半蔵門線・都営浅草線、
  成田・羽田両空港に直結。観光地「浅草」に至近、「日光」へ直通)
4.城東地域の活性化へ大きく寄与する可能性。
5.地域住民の理解と熱望。

 等が高く評価され、審議委員の方の圧倒的多数で最終選考に残りました。そして、最終結論に至るまでにクリアーする宿題も提示され、
1.お隣の台東区と市民・行政が一体となった観光や様々な活動の支援・推進が得られること。
2.地元住民の受け入れがあること。
3.都市防災に関する行政支援がされる。

 この三点です。懸案であった航空法も緩和され、すみだタワーに対する障害も無くなり、一日も早い最終決定を待つばかりです。


◇すみだタワーのメリット
 交通の利便性を生かし、観光客誘致で「国際観光都市東京」の実現で墨田のみならず、城東エリアの活性化。
 隅田川や北十間川の水が織りなす景観と粋な下町文化の融合により日本の伝統的美意識を世界に。
 万全の耐震・耐風・防火・洪水対策を備えることにより、激甚災害時に関東全域を網羅する無線電波塔の持つインフラで地域防災性能の向上と安全・安心の提供。


◇計画概要
■押上・業平橋地区土地区画整理事業区域6.4ha内
■タワーの高さ/610m  
■付帯予定施設
 展望ロビー(450m・350m)、放送施設、商業施設、レストラン等。概算建設費500億円は東武 鉄道が中心となって民間が拠出。区画整理事業では北十間川を親水テラス化、北十間川沿いに16m道路と地 下鉄の押上駅出入口あたりに駅前広場を整備。周辺の地域整備は都市整備予算から拠出。
 細かい内容等については、最終結論が出てから煮詰めて行くので、現時点は残念ながら只ひたすら朗報を待つのみのようです。
 どんな開発でも、区民の全てが賛成という事は過去の例からも皆無で具体的になれば反対の声も大きくなるのでしょうが、電磁波問題、交通渋滞、騒音、防犯等、一つ一つクリアしてすみだ活性化への起爆剤としての「すみだタワー」の実現ができますように祈りたいですね。





◇墨田・台東 新タワー誘致推進連絡会発足式
 7月22日(金)すみだリバーサイドホールで、墨田区と台東区の新タワー誘致推進連絡会の発足式が行われました。
 すみだタワーの実現には台東区の応援、協力が不可欠です。隅田川を挟んで古くから協力関係、友好関係にある両区が協力して、タワーを誘致する合意に至った事は今後の観光客誘致による城東地区の地域活性に大いに貢献する事と思います。


◇今年も都立本所高校の実習生と取材に
  都立本所高校2年 林 辰哉
 すみだタワー。高さ約600mにも及ぶ第二の巨大電波塔。皆さんには馴染み深い東京タワーを越す高さを誇るこの塔は、墨田区の将来を背負って立つまさに未来に届くための塔であると言えるでしょう。
 高さだけでなく、広さも6.4haと錦糸町駅前再開発の1.5倍です。各種施設には商業モール、レストラン、これからの放送を担うデジタル放送のための放送施設も付属しています。そしてタワー最大の見せ場となるのは、もちろんその高さを存分に味わうことができる、展望ロビーでしょう。東京タワーよりも高い350mに位置する展望ロビー、さらにその上を行く450m特別展望ロビーからは、墨田の街を一望することが出来ます。
 足元に流れる北十間川、そして隅田川を背景に、様々な角度からこのすみだタワーを見る事は、墨田区民の新たな楽しみの一つになるでしょう。かくいう私も夕陽を背に、静かに佇むすみだタワーを見たいと思います。きっと、素晴らしい眺めであると楽しみにしています。
 まだ建設には多くの問題があります。そしてそれを解決するのはとても大変なことだと思います。しかし、墨田区民が待ち望むこのタワーが、その雄大な姿を見せてくれることを信じ、そこへ昇る日が来る事を楽しみに待ちたいです。皆さんも感じてみませんか? 自分の町に大きな塔が建つ、その喜びを。

 


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