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再発見!篠塚子育地蔵尊  墨田区のトータル情報サイト『アベニュー』
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第1回 篠塚子育地蔵尊
東京都墨田区東駒形2−8−1

 東駒形2丁目と本所2丁目に掛けての商店会、通り会の道筋にある、小さなお地蔵様のお社。地域の方がずーと大切にお守りをしていますが、その縁起は遠く、一條天皇の治世(993〜996年)に恵心僧都によって像刻と伝えられ、豊饒・繁栄を祈願、後の元弘3年(1333年)新田義貞が家臣の篠塚五郎政景に命じて地蔵尊を世良田(群馬軒)に迎え、見事に北条氏を滅ぼし、戦勝後に霊夢に導かれ、この地に安置されたそうです。関東大震災の難は逃れましたが震災復興計画に基づき、地蔵堂以外の堂宇は竹の塚に遷座、東京大空襲で地蔵堂は焼失しましたが、地蔵尊は竹の塚に運ばれ難を逃れ、昭和43年に地元有志により、地蔵堂を建て替え本尊の分体を造立して安置、今日に至ります。勅願寺のために区画整理の際にも対象から外れ、650年近くこの地に鎮座している事に。今年の4月に地域の方の熱意が実り、縁起由来が掲げられました。
 お地蔵様の4の日の縁日には大勢の子どもで大賑わいでした。少子化の現在はその面影は消えましたが、毎年1月14日の「地蔵しるこ祭」には商店会の方が総出で1斗の小豆を煮、20枚ののし餅をつき、近隣の方々に振る舞い最高の地域コミニケーションの場となっています。安産祈願に訪れる方も多く希望者にはサラシを差し上げているそうです。




本所2丁目 伊澤正八さん  篠塚子育地蔵をお守りし、明徳資料館の歴史を語り継ぐ伊澤さんは、商店会の総務として、町の変遷を見守り続ける地域の生き字引でもあります。昭和43年の地蔵堂建て替えの苦労話や今回の「篠塚子育地蔵尊縁起」の建立にも、多大な努力をされ実現の運びになりました。変わり行く地域の中にあっても歴史を語るモノは大切に守りたいとの情熱を穏やかに語られます。







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