庶民が守り続けたすみだの桜
桜の名所といえば江戸の昔から隅田川河畔の墨堤と名高く、すみだ区民の自慢の一つでもあります。隅田川の桜は度々、洪水により土手の堤が決壊、流失し大きな被害を受けてきましたが、その度に地元の人々は寄付を集め、多くの桜を植えて愛でてきた来た歴史の積み重ねがあります。自然災害により、必然的に植え替えられて来た美しい桜並木は治水が進み、洪水等での流失は有りませんが、最近は樹齢を重ね、一部の木は弱り、生育上の問題を抱え始めています。
墨田区では、区の財産でもある、墨堤の桜の保全と共に隅田公園を整備、品種の異なる早咲き、遅咲きの桜を植え、開花期間を伸ばして新たな美しい桜並木の名所づくりを企画しています。
桜寄付金
今年の4月から12月末までの期間に、桜を愛する方々に寄付金のご協力をお願いをして、桜60本の植樹と周辺整備を計画。その経費約2,000万円を目標に募金が始まりましたが、6月現在での募金額は572万円と目標額を大きく下回っています。
個人から200件、企業団体からは10件、江戸時代の方に聞かれたらチョッと恥ずかしい数字ではないでしょうか?
今やネット社会、情報は乱れ飛びますが、きっと、桜寄金のお話をご存知無い方が大半なのではと思います。また、話は知っていて、是非、寄付金をとの思いがあっても募金方法が判らない。どこへ持っていけば…と多くの方が戸惑っているのも現状と思います。
募金の方法
墨田区指定の納付書が区役所、出張所、コミュニティ会館、すみだ中小企業センター、ユートリヤなどの施設、区内の郵便局窓口にあり、関東地方と山梨県内の郵便局、全国の墨田区指定金融機関で納付できます。また、区役所10階の道路公園課窓口に募金箱が常時置いてあり、今後すみだまつり等の区内イベントでも募金箱を設置する予定です。
納付用紙は電話またはファックスでご連絡をすると郵送もしてくれるそうです。寄金額は自由ですが、個人で2万円以上、企業・団体では10万円以上の寄付の場合には記念碑に寄付者名を記載する事になっています。子孫のために歴史に名を残すチャンスでは?
◆税制上の控除
個人の場合5,000円を超える寄付金は申告すると寄付金控除対象になります。企業・団体の場合は法人税の「損金扱い」に。申告の際に領収書が必要となります。
◆募金をされた方に伺いました。
吾妻橋2丁目 久保雄三郎さん
勝海舟家ゆかりの地、滋賀県長浜市のご出身で、結婚式は牛嶋神社で挙げそろそろ50年。隅田公園が美しくなるために、是非にと早々にご応募を。「一日も早く美しい桜を眺めたいと思います。多くの方の協力を願っています」と、タワー建設も含めてすみだの未来に大きな夢をお持ちです。
■問合せ先/墨田区道路公園課工務担当
tel.5608-6291 fax.5608-6410
DOUROKOUEN@city.sumida.lg.jp |