17年10月に亀沢にオープンした「すみだこどもサロン」は墨田区とＮＰＯ法人の共働による初めての事業として、その第一歩の試みによる子育て支援施設です。
　ＮＰＯ法人すみだライフサービス（理事長 石川美雅さん）が運営、地域が支える子育て支援を基本理念に、親子つどい広場、子育て相談・情報提供、子育て講習会の他、一時保育をしています。一時保育は緊急時の他、お買物や映画、音楽会などでの外出でも保育して貰えます。
　「少子高齢社会」がわが国の大きな問題としてクローズアップされ、日本の総人口が想定より早く減少に転じていますが、墨田区では人口も若年人口（０歳〜14歳）も増えている嬉しい現象です。その一方、保育園の待機児童や特に専業主婦のお母さんと乳幼児の安全で安心出来る遊び場の不足、子育ての悩みを分かち合い、相談出来る所、子どもを預かってくれる所が少なく、若いお母さんが多大なストレスを感じているのが現実です。
　「すみだこどもサロン」はそんな声に応えるためのサロンで、明るい室内に北欧の調度、玩具が揃い洗練された壁紙、床暖房等すべてが石川理事長のこだわりが集積、オープンから１年、多い日は40人以上の利用者が朝からお弁当持参で通所、一日サロンで過ごす親子も多くお母さんも子どもお友達に囲まれて楽しく過ごしています。

　理事長の石川美雅さんは50歳から区内の各種ボランティアに関わり、幾つかのＮＰＯ法人を立ち上げ、その集大成としてＮＰＯ法人すみだライフサービスを設立、墨田区の基本構想にも盛り込まれている協治（ガバナンス）について、区民の役割、行政の役割を確認しながら、より良いすみだのあり方を模索、その試金石でもある「すみだこどもサロン」が機能、全てにとってプラスになり、これからの運営システムとして区内にも拡がり、真のガバナンスが実現する事を期待しての取り組みでもあるようです。

石井奈緒美さん、
猛流君（12カ月）
　猛流君が６カ月の時から週に３日以上は遊びに来ているそうです。滞在時間も５〜６時間。親子でお弁当持参で楽しい時を過ごし、「スタッフの皆様の配慮で安全で安心して遊ばせられ、生活の一部として利用しています」と。きっと、利用者共通の声でしょう。お子さんを抱えて嬉しそうに入って来られる利用者の笑顔がそれを語っています。
　「すみだこどもサロン」は、すみだの未来を担う子どもの為にだけでなく、子育てをするお母さん、お父さんにも優しく、サポートし、子育ての楽しさ、子どもを通して地域のコミュニケーションを築き、我が子と同じ様にどの子も愛し、まちを愛し、すみだでこころ豊に暮らして欲しいとの暖かい思いが根底にあるようです。

■住所／墨田区亀沢4-17-18 竹内ビル4階
■電話／3626-6781　http://sumidalife.jp
■開館日／月〜金曜日　9時〜17時
　（こども広場と一時保育は9:30〜16:30）
■登録料／6カ月1,000円。1年間2,000円
　利用料は掛かりません。初回は体験として無料。
■年齢／６ケ月〜就学前のお子さん。必ず保護者同伴の事。
■スタッフ／４人　給食サービス等はありません。
■一時保育／登録が必要です。予約制で１時間500円。
　原則としてお子様一人にスタッフ一人が付きます。
　お預かりする前に一度慣らし保育をして頂きます。