錦糸堀公園の一角にかわいいカッパの像があるのをご存知ですか？
　本所七不思議の一つに「おいてけ堀」のお話があり、昔、錦糸堀で魚を釣って帰ろうとした釣り人が、堀の中から「置いてけ〜、置いてけ〜」の不気味な声に驚き、魚を放り出して逃げた…何人もの人がその声を聞き、錦糸堀はいつしか「置いてけ堀」と呼ばれるようになったそうです。声の主は河童か？狸か？　錦糸堀は後に埋め立てられ錦糸堀公園となりました。
　カッパの像は平成７年10月にカッパ連邦共和国おいてけ堀カッパ村の有志と趣旨に賛同する地域の商店や企業の募金により、地域の活性化と観光の為に作成して墨田区に寄贈、河童伝説ゆかりの錦糸堀公園に設置されました。その愛らしい姿は地域の方々に喜ばれています。
　御影石製で身長は90cm、背中にはナマズを背負い、ギョロ目の愛嬌ある姿でカッパちゃんのために新た作られたカッパ池で居心地が良さそうにまちを眺めています。江東橋４丁目町会ではカッパの像完成を機に「おいてけ堀カッパ祭り」を開催して多くの方が集うイベントになりました。残念ながら今はそのイベントは休止しています。しかし錦糸堀公園は８月の亀戸天神の祭礼の時など大いに賑わう地域の憩いの場になっています。

初代村長
斉藤哲清さん
　おいてけ堀カッパ村は平成５年に錦糸町駅周辺のまちを愛する仲間によって作られました。カッパ連邦共和国は日本全国、台湾等に43の村があり、600人の村民（会員）がいます、会費は村民税と呼び、年に１回、カッパサミットと呼ぶ全国規模の会を開催しています。代表は村長さん。トップは大統領の呼称です。斉藤さんは現在そのカッパ連邦共和国の大統領。お仕事のかたわら、水と環境を守る活動を続け、全国を飛び回っています。

二代目村長
辻　忠城さん
　錦糸町駅南口の紳士服のお店「ＡＶＯＮ」の社長さん。斉藤村長の後を引き継ぎ、おいてけ堀カッパ村の村長としてご活躍です。先日も村民21人（全村民は28人）と辻さんの育ったまち、塩山市のカッパ村と交流を。

■錦糸堀公園／墨田区江東橋4-17-1
　公園北側入口に設置してあります。
■おいてけ堀カッパ村
　TEL.3631-6909（(株)つじはる内）