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再発見!柳島妙見山 法性寺  墨田区のトータル情報サイト『アベニュー』
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第4回 柳島妙見山 法性寺
東京都墨田区墨田区業平5−7−7

 柳島の妙見様と古くから慕われている法性寺は1492年開基の墨田区でもっとも古い寺院です。古くから歌にも歌われ、多くの錦絵にもその偉容が残されています。残念ながら当時の姿は業平・押上・文花・立花地域の広域避難場所計画の話が出て、住み慣れた地を離れたくないとの地域住民の計画阻止の対策として、堅固な建造物建設の必要性から、当時町会長として地域を守っていらしたご住職の決断で「柳島妙見様の敷地にマンションを建設」との苦渋の選択という経緯があったそうです。ですから、残念ながら当時の面影は有りませんが、浅草通りを亀戸方向から横十間川を越えて直ぐのレンガ色のマンションの1・2階部分が柳島妙見山法性寺となっています。
 さすがにマンションといっても落ち着いたた佇まいで、右手奥には今年4月に建立された、葛飾北斎の顕彰碑と近松門左衛門にまつわる碑があり、その他にも多くの石碑・歌碑が並び、妙見様と親しまれ人々の信仰を集めていた事がわかります。葛飾北斎は妙見菩薩を信仰、法性寺を題材とした「柳島妙見堂」「妙見宮」等の作品を数多く残しています。また、近松門左衛門は昭和30年代に供養碑の一部が発見され、縁の深かった事が判明、芸術文化の先達の偉業を顕彰するためにこの度38代鈴木日意住職によって建立。すみだの新名所の再確認となりました。

 1階の右には妙見堂があり、中には妙見菩薩が鎮座され、妙見堂周囲は昔はお百度参りと願を掛けた事に因んで、足のツボを刺激し健康にも配慮をした遊歩道になっているのもちょっと今風のアイデアです。1階部分は広くはありませんが心安らぐ日本庭園としての配慮がされ、社務所に入ると坪庭があり、奥には錦絵の名品や貞明皇后の形見として下賜された銅版画など逸品が収蔵されています。開基514年の歴史は何を秘め、何を語るのでしょう。逸話や言い伝え、庶民の俗話等の楽しいお話もたくさんあるはず。
 新タワー完成時にはそれを資料館として多くの方に見て頂くように出来ればと日意住職の思いのようです。新タワーから歩いて数分の場所に歴史を物語る数々を残す寺院が有ることは、今後のすみだ観光の大きな目玉として注目です。

ご案内/墨田区業平5-7-7 tel.3625-3838
     半蔵門線「押上B1」出口6分





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