「光陰矢の如し」と言い古された言葉ですが、本当に月日の経つのは早いもので、この間、新しい年を迎えたと思ったら、もう師走。年末特集は今年のすみだの1年を振り返ってみましょう。
バブル経済の破綻以降、長く閉塞的な空気が漂っていた墨田区でしたが、景気の回復基調と共に今年は「新タワー建設用地が押上・業平橋に決定」の明るいニュースや精工舎跡地の再開発が完成、「オリナス」がオープン。錦糸町駅周辺がアルカタワーズ錦糸町、半蔵門線の開通に続き、東東京随一の高層マンション、オフィス、ショッピングモールを有する「オリナス」となり、まちの雰囲気が一変、副都心「錦糸町」を確固たるものにしました。駅前の錦糸公園も整備され、老朽化した錦糸体育館の新築工事も来春には始まり、江東橋・錦糸・太平から押上・業平が今後どのようなまちに進化をするかに大きな期待が掛かっています。また、曳舟再開発の大規模工事も進んで、すみだは大きく変わりつつあります。
墨田区基本構想
昨年の11月に20年後の墨田区のあるべき姿を描く「墨田区基本構想」が策定され、その実現に向けての基本計画が区民参加で審議を重ね、年内にはまとめ上げられます。
◎基本構想の骨子は…
1.すみだらしさが息づく街
2.地域で快適に暮らせるすみだ
3.新しい事業が起き、人が集まる街すみだ
4.安心して暮らせるすみだ
5.区民と区が協働でつくるすみだ
「〜水と歴史のハーモニー〜 人が輝く いきいき すみだ」新標語には20年後のすみだへの思いが詰まっているようです。
新タワー決定と
錦糸町オリナスのオープン
2011年の地上デジタル波放送への移行に伴う、05年3月に新タワー建設の最終候補地として押上・業平橋地域が決定。第4コーナーに入ってから手を挙げた墨田区でしたが、諸条件を満たしている第一候補地に選ばれ、1年間を掛けての調整の結果、今年の3月31日に「新タワーは墨田区に決定!!」の報が。待ちに待った朗報に、すみだ区民の大半が「乾杯!!」された事でしょう。
そのビッグニュースの後、4月20日に精工舎跡地に素晴らしいオリナスタウンがビッグオープン!! 錦糸公園の北側にそびえ立つ、ブリリアタワーとオリナスタワー、商業モールはすみだの玄関、錦糸町の風景を一新、煌々と輝く明るいオリナスは区民に希望と夢を与えてくれたようです。
観光都市すみだへの飛躍元年
ものつくりのまちとして長く、わが国の産業を支えてきた墨田区ですが、経済状況、社会の流れ等により、新しい産業の台頭が望まれているのも時代の趨勢です。そんな時に「新タワー」が決定し、年間300万人以上の観光客が国内外から、すみだに訪れると試算されています。タワー見物しそのまま帰ってしまう事の無いように、すみだの資産である隅田川、水辺、歴史、下町風情を見直しすみだの魅力を強くアピールし、また来たいまち、楽しいまちとして区内は当然、多くの方に愛されるまちづくりに行政も含み区民一人一人の意識改革が急務であると思います。「棚からぼた餅」を待つのではなく、踏み台に乗って手を伸ばして自分たちの手でぼた餅を手に入れて味わいたいですね。
すみだ観光案内所…7月25日に吾妻橋のたもとにすみだ観光案内所がオープンしました。観光案内係が常駐、観光に関する各種お問い合せやPRパンフレット配布、観光ボランティアガイドのご紹介などをしています。
■墨田区吾妻橋1-16-1 TEL.5608-6951
山崎 昇墨田区長に聞きました。
今年のすみだはどんな1年でしたかとお尋ねしました。
長引く不況、財政健全化のために区民の皆様とともに苦労を続けてきたここ数年から、ようやく脱する兆しが見えてきました。昨年11月に策定した「墨田区基本構想」の実現に向けての基本計画もほぼまとまり、将来に向けての位置づけが明確となり、停滞気味でもあった公共施設の整備、少子高齢化社会への取り組み、教育問題、環境問題など、安全で安心して住み続けられるすみだづくりに、本格的に取り組めるようになりました。新タワーの誘致も実現し、墨田丸が明るいすみだへ向かっている事を実感できた1年でした。…とのお話でした。
祝!! 平野守助氏 叙勲
11月3日の文化の日に、「Avenueを支える会」の会長で、毎月ご支援を頂いている(株)正本総本店 社長の平野守助氏が叙勲(旭日小綬章)の栄を受けられた事が何よりも嬉しい事です。吾妻橋1丁目町会長として26年間、地域をまとめられ、本所納税貯蓄組合連合会の設立間もない時期から関わり、長く本所納税貯蓄組合連合会の代表をされ、昨年東京都納税貯蓄連合会会長に就任。「納税」啓蒙に多大な協力をされた事が高く評価されての授章です。人格・見識ともにすみだを担うお一人が立派な賞を授けられた事はすみだのタウン紙としても心よりお祝いを申し上げます。
今年の主なイベント
今年も区内では数々のイベントが企画され、多くの方が楽しまれました。墨田区名物のお祭りが区内各地の一大行事ですが、それ以外にも、新春1月の舞台芸術集団「希望」の企画による「ニューイヤーコンサート」に始まり、2月の国技館「5000人の第九コンサート」、春のさくらまつり、両国にぎわいまつり、夏の隅田川花火大会、錦糸町河内音頭、隅田川レガッタ、秋の文化祭、総合防災訓練、すみだまつり・こどもまつり、すみだ区民オペラ公演、劇団区民劇場公演、新日本フィルによるコミニュティコンサートや演奏会、合唱祭、踊りの会、セミナー、講演会、音楽会、各種スポーツ大会、すみだ産業フェスタ等…がありました。いくつ参加されましたか?
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